クロスインデックスの通訳・翻訳コーディネーターの雑感
同時通訳の重圧と共同作業
[2010/06/21] 同時通訳は、話者の話を聞きながらほとんど同時に他言語に訳出を行う通訳です。最近のワールドカップ関連番組の中でも、同時通訳が登場する場面が多いので、ご覧になった方もたくさんいらっしゃると思います。同時通訳は、通訳と聞いて多くの人がまずイメージする花形とも言える、通訳の代表的な形式です。
同時通訳が多く活躍する会議での通訳などの場合、同時通訳者は会場に設置されたブースに入り、ブース内で同時通訳の作業を行います。同時通訳作業をしっかりと行うために、通訳者は時にはほぼ徹夜で準備をします。そして、本番では常に集中しなくてはならないため、作業には非常に重圧がのしかかります。そのため、15分程度の間隔で2〜3名の同時通訳者が交代で作業にあたります。ブース内に控えたパートナーの通訳者が、単語の提供など協力して作業を進める場合も多いのです。
優雅に見える同時通訳も、肉体労働に劣らぬほど体力を要する作業なのです。
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