クロスインデックスの通訳・翻訳コーディネーターの雑感
同時通訳の協力体制
[2010/06/30]
同時通訳は聞いた内容をほぼ同時に他言語に訳出して話さなければならないので、大変な集中力を要する作業です。一般的にその集中力が持続する限界は約15分とされているので、同時通訳は15分交替で行われます。
そういった事情があるため、1日の会議には通常2、3名のほぼ同レベルの同時通訳者の手配が必要です。同時通訳者は自分が訳出作業をしていない時でも、スピーチをしっかり聞いて流れをつかんでいます。現に、Q&Aなどで、数字がたくさん出てきたり、複雑な話に及んだりした場合、訳出していない同時通訳者が、自分のとったメモや難しい専門用語の訳語を、訳出している同時通訳者と共有し、情報の確度を上げている場面を何度か拝見したことがあります。限られた時間の中でも、訳出のミスが発生しないよう、同時通訳者は細心の注意を払っているのです。そのような場面に遭遇した際、同時通訳の協力体制とプロ意識の高さに、感動させられます。
- お気に入り登録リンク
- 同時通訳関連サービス